こんにちは、皆さん!徳島県小松島市にある歯医者、須原歯科医院のブログにお越しいただきましてありがとうございます。 今回は「高齢者の口腔ケア」についてお話しようと思います。
口腔ケアを怠ると全身の健康に影響が?

高齢になると歯のトラブルが増えがちですが、「歯の健康は全身の健康につながる」と言われていることをご存知でしょうか?実は、口腔ケアを怠ることで、糖尿病や認知症、誤嚥性肺炎などのリスクが高まることが分かっています。特に徳島県小松島市の高齢者の皆さんには、積極的な口腔ケアをおすすめします。本記事では、口腔ケアの重要性と、全身の健康への影響について詳しく解説します。
口腔ケアと全身の健康はどう関係しているのか?
口の中には数百種類の細菌が存在しています。普段は口腔内のバランスが保たれていますが、加齢や歯磨き不足によって歯周病菌が増えると、全身に炎症を引き起こす原因になるのです。特に以下の疾患との関連性が指摘されています。
口腔ケア不足が招く3つの重大リスク
① 糖尿病の悪化
近年の研究では、歯周病と糖尿病が相互に悪影響を及ぼすことが明らかになっています。歯周病が進行すると、炎症物質が血流に乗って全身に広がり、インスリンの働きを低下させることが知られています。その結果、血糖値のコントロールが難しくなり、糖尿病が悪化してしまうのです。
糖尿病をお持ちの方は、歯科医院で定期的に歯周病のチェックを受けることが大切です!
② 認知症のリスク上昇
「歯を失うと認知症のリスクが高まる」と聞いたことがある方も多いかもしれません。実際に、歯が少ない高齢者ほど認知症を発症しやすい という研究結果があります。
理由の一つは 噛む回数の減少です。しっかりと噛むことで脳が刺激され、血流が促進されます。しかし、歯を失い噛む力が弱くなると、脳の活性化が低下し、認知症リスクが高まると言われています。
さらに、歯周病菌が脳に悪影響を及ぼすという報告もあります。歯周病菌が血流に乗って脳に達すると、アルツハイマー型認知症の原因となるアミロイドβが蓄積しやすくなるのです。
しっかり噛めるようにするために、入れ歯やインプラントのメンテナンスを行いましょう!
③誤嚥性肺炎の危険性
誤嚥性肺炎は高齢者の死亡原因の上位に入る疾患です。食べ物や唾液が誤って気管に入ることで、肺に炎症が起こります。特に 口腔内の細菌が多いと、肺に達したときに感染しやすくなる のです。
夜間に細菌が含まれた唾液を誤嚥することも多く、口腔ケアを怠ると誤嚥性肺炎のリスクが高まります。
高齢者は特に、食後のうがいや就寝前の歯磨きを徹底しましょう!
口腔ケアのポイント
① 毎日の歯磨きを徹底する
・ 朝・夜の2回は必ず歯を磨く
・ 歯ブラシだけでなく 歯間ブラシやフロスを併用 する
② 舌の清掃を行う
舌の表面には細菌が溜まりやすい
・ 舌ブラシを使って優しく汚れを落とす
③ 口腔体操を行う
・ 「パタカラ体操」 で口の筋肉を鍛える(パ・タ・カ・ラを大きく発音する)
・ 唾液の分泌を促し、口の中を清潔に保つ
④ 歯科医院で定期健診を受ける
・ 歯科医院では、 高齢者向けの歯科健診 を実施している
・ 歯周病チェック、入れ歯の調整、クリーニング などを定期的に受けることで、健康な口腔環境を維持する
まとめ|口腔ケアで健康寿命を延ばそう!
口腔ケアは、単なる「歯の健康」ではなく、 全身の健康維持に直結 しています。
特に 糖尿病、認知症、誤嚥性肺炎 との関連性を考えると、毎日のケアがいかに大切かが分かります。
徳島県小松島市にお住まいの高齢者の方は、 「しっかり噛める健康な口」を維持することが、長生きの秘訣 になります。歯科医院での定期検診を活用しながら、毎日のセルフケアも意識して、健康な毎日を送りましょう!
今回も最後まで読んでいただきましてありがとうございました。徳島県小松島市で歯医者をお探しの方は、ぜひ須原歯科医院までご相談ください!